こんにちは、すずパパです。
10月26日(日)に開催された「第10回 水戸黄門漫遊マラソン2025」。
春のかすみがうらから半年、サブ3.15を目標に積み重ねてきた“のんき式トレーニング”の集大成として走ってきました。
天気予報はあいにくの雨予報。スタート前まで小雨がぱらついていましたが、実際はほとんど降らず。走りには理想的な冷涼コンディションでした。

9時の号砲とともにBブロックからスタート。
目標はもちろん…

サブ3.15!
3時間15分切りです。前半で少しずつ貯金を作り、後半で粘り切る――そんなレースプランで臨みました。
それでは、実際のレース展開とデータを交えながら、当日の42.195kmを振り返っていきます!良かったら、最後まで読んでいってください。
当日の装備・ウェア一式
ウェアは直前記事でも紹介した通り、ミレー ドライナミックメッシュ+CW-X ノースリーブ+2XU ハーフタイツの鉄板セット。

と言いつつ、ハーフタイツでレース走るのは初めて!
シューズはもちろん本命の NIKE Zoom Fly 6。ソックスはタビオのレーシングランプロ五本指をチョイス。
キャップはティゴラの軽量モデルを着用し、手袋・アームカバー・サングラスは不使用。雨を覚悟しつつも、身軽なスタイルで挑みました。
スタート前は、ダイソーで購入したコンパクトレインポンチョを着用。
小雨と肌寒さ対策としてちょうどよく、直前まで体温を保つのに重宝しました。
また、ワセリンを全身に塗り、擦れ対策と保温を兼ねて準備は万端です。

大会概要・コンディション
スタート時刻は午前9時。場所は茨城県・水戸市。
気温は14〜16℃、湿度は90%を超えるやや蒸し気味の曇天でしたが、雨はスタート前のわずかな小雨のみ。
風は北〜北西の微風(1〜2m/s)と穏やかで、走るには理想的な冷涼コンディションでした(気象庁のデータより引用)。
大会の概要やコース、アクセス、エイド情報などの詳細は、事前記事でまとめています。
👉 【大会ガイド】水戸黄門漫遊マラソン2025情報まとめ
| 時間帯 | 天候 | 気温(℃) | 湿度(%) | 風向・風速 | 降水量(mm) | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 9時 | 小雨まじり | 14.8 | 98 | 北北西 1.9m/s | 0.0 | スタート時。体感ひんやり、ほぼ無風。 |
| 10時 | 曇り | 15.7 | 94 | 北北西 2.1m/s | 0.0 | 小雨止み、走りやすい気温に。 |
| 11時 | 雨時々曇り | 15.9 | 94 | 北北西 1.6m/s | 0.0 | 湿度高めだが気温安定。 |
| 12時 | 曇り | 16.5 | 91 | 北北西 1.3m/s | 0.0 | ゴール付近。穏やかで視界良好。 |
📌 すずパパ的まとめ:
雨予報が出ていて覚悟していたけれど、実際はほとんど降らず。
スタート直後のひんやりした空気がむしろ心地よく、気温も16℃前後で安定。
湿度は高めでも風が穏やかで、まさに「走るための曇り空」でした。
レース展開
前半(スタート〜ハーフ)

スタート45分前にはスタート地点に入り、Bブロックの先頭付近を確保。ロスの少ない位置で号砲を待つことができました。これは本当に大きかったです。
トイレは会場到着直後(スタート約90分前)と、整列に入る前(スタート約60分前)の2回。スタート時には少しだけ尿意は残っていたものの、走り出すと気にならなくなり、レース中は結局ノートイレで行けました。フルでの「トイレロスなし」は精神的にもかなり助かります。
9時の号砲とともにスタート。最初の1kmは混雑もあり少し抑えめ(4:45/km想定)で入り、その後は4:30/km前後で淡々と巡航――というのが事前のプラン。実際、各区間で大きくオーバーすることなく、狙ったとおりのペースで落ち着いて走れていました。
唯一少し気になったのは心拍数。序盤から160を超えていて「このまま持つのかな?」という不安は正直ありました。ただ呼吸は乱れていなかったし、脚の感触も良かったので、数字よりも自分のフィーリングを優先しました。
今回のレースでは、Garminのオートラップと実際のコース表示(5kmごとの公式距離)にズレが出るのを見越して、あらかじめ区間ごとの目標通過タイムを書き出してテーピングにしておき、腕に貼り付けて走りました。コースの距離表示ごとにそれを確認して、「予定どおり」「あと少しだけ我慢しよう」とこまめに気持ちを整えられたのがすごく大きかったです。時計に振り回されず、レースそのものに集中できる感じ。

ハーフ通過は1時間35分12秒。ほぼ計画どおり。
ハーフ手前の坂は正直きつかったけど、ここで踏んでおけば後半は目標ペースを少しずつ落としていける設計にしてあったので、「ここは頑張りどころ」と割り切って押し切りました。
この時点で「今日はサブ3.15いける」と確信できたのはかなりメンタル的に大きかったです。
後半(ハーフ〜ゴール)
25km以降は、いよいよ脚に疲労と重さ、そして痛みも出てきます。それでも呼吸はまだ乱れていない。このあたりからは「貯金をどう使うか」「どこまで守れるか」という勝負に切り替わりました。
35kmを超えてからは脚の張りと鈍い痛みがはっきり出てきました。だけど焦りはなかったんです。後半は目標ペースを少しずつ落としていいプランにしてあったので、想定どおり“守る走り”に移行。無理に4:30/kmで押し込むというよりは、「落ち幅をコントロールする」意識に切り替えました。ここは本当に、冷静になれた区間でした。

メンタル的には、35kmあたりでプレイリストからロッキーのテーマが流れてきて、単純に気持ちがブワッと上がりました。「あと少し!やるぞ!」って素直に思えた瞬間。さらにトンネル区間では高校生の大声援に背中を押され、ちょっと上げすぎたかも?と思うくらい推進力をもらえました。あの応援は反則級。
ただ、39kmで左ふくらはぎにピクッと攣りそうな兆候。ここで一気に慎重モードに切り替えます。足首を固めるように着地して、なるべく余計な衝撃を入れないようにフォームを修正。ペースも少し落としました。正直ビビりましたが、「ここで止まらなきゃ勝ち」と言い聞かせながら進みます。
時計を見れば、余程のことがない限りサブ3.15は堅い位置にいる。だから無理にスパートせず、焦らず粘るだけに集中できました。
最後の坂は本当にきつかった。歩きたい気持ちはあったけど、ここだけは絶対に歩かないと決めて登り切りました。そこからゴールまでは沿道の声援が一気に大きくなって、最後のちからを全部持っていかれた感じでフィニッシュ。

ネットタイム:3時間12分21秒。
サブ3.15達成。そして自己ベスト更新。ゴールした瞬間は「やった!」というガッツポーズというより、「ちゃんとやれた」という静かな満足感でした。
レースプラン vs 実際のラップ
今回のレースは、前半で少しずつ貯金を作り、後半はペースを許容範囲で落としながら粘る――という設計で走りました。貯金を作るといっても、1kmあたり5秒とほんのわずかな狙いです。

下の表は、事前の想定ラップと、実際の5kmごとの通過タイム(大会公式記録)を並べたものです。
| 区間 | 計画 累計タイム |
計画 区間ラップ |
計画 ペース |
実際 通過タイム |
実際 区間ラップ |
実際 平均ペース |
差 (計画比) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1〜5km | 0:22:45 |
0:22:45 | ※4:33/km | 0:22:40 | 0:22:40 | 4:32/km | -0:05 |
| 5〜10km | 0:45:15 | 0:22:30 | 4:30/km | 0:44:58 | 0:22:18 | 4:28/km | -0:17 |
| 10〜15km | 1:07:45 | 0:22:30 | 4:30/km | 1:07:36 | 0:22:38 | 4:32/km | -0:09 |
| 15〜20km | 1:30:15 | 0:22:30 | 4:30/km | 1:30:14 | 0:22:38 | 4:32/km | -0:01 |
| 20〜25km | 1:53:10 | 0:22:55 | 4:35/km | 1:52:56 | 0:22:42 | 4:32/km | -0:14 |
| 25〜30km | 2:16:05 | 0:22:55 | 4:35/km | 2:15:41 | 0:22:45 | 4:33/km | -0:24 |
| 30〜35km | 2:39:25 | 0:23:20 | 4:40/km | 2:38:39 | 0:22:58 | 4:36/km | -0:46 |
| 35〜40km | 3:03:10 | 0:23:45 | 4:45/km | 3:01:51 | 0:23:12 | 4:38/km | -1:19 |
| 40km〜ゴール | 3:13:36 | 0:10:26 | 4:45/km | 3:12:21 | 0:10:30 | 4:47/km | -1:15 |
※”実際 区間ラップ”はネットタイムです
ハーフ通過(21.1km地点):1:35:12(予定どおり)
📌 すずパパの感触:
前半は「落ち着いて、でも少し攻める」。
後半は「落ちてもいい範囲で粘る」。
35km以降は正直きつかったけど、崩れなかったんじゃなくて──崩さなかった。
まさに“勝ちにいったフルマラソン”だったと思う。
後半の落ち幅は想定より小さく、終始4:30〜4:40/km台をキープ。
「最後まで走り切る脚」と「ペースを守る気持ち」、その両方が噛み合った、納得の42.195kmでした。
データ分析|5kmごとの平均ペース・心拍・ピッチ・ストライド
| 区間 | 平均ペース | 平均心拍数(bpm) | 平均ピッチ(spm) | 平均ストライド(m) |
|---|---|---|---|---|
| 1〜5km | 4:30/km | 152 | 186.4 | 1.19 |
| 6〜10km | 4:26/km | 165 | 188.4 | 1.19 |
| 11〜15km | 4:30/km | 163 | 189.4 | 1.16 |
| 16〜20km | 4:31/km | 162 | 192.2 | 1.15 |
| 21〜25km | 4:31/km | 160 | 194.2 | 1.14 |
| 26〜30km | 4:31/km | 163 | 193.8 | 1.13 |
| 31〜35km | 4:33/km | 163 | 194.0 | 1.13 |
| 36〜40km | 4:34/km | 168 | 194.4 | 1.12 |
| 40km〜Goal | 4:41/km | 173 | 192.7 | 1.11 |
※Garmin計測距離:42.51km(公認距離+約300m)に基づく。
ガーミンのサマリーは以下の通り。

📊 心拍数:
序盤から160台、終盤では170台に入っていたけれど、呼吸が乱れて潰れるような感じにはならなかった。
最後まで「自分でコントロールできている心拍」だったのは、この夏から積み上げた有酸素のベースが効いていた証拠だと思う。
心拍が高くても崩れなかった=攻めた強度を持ち切れたということ。
📊 ピッチ:
190spm台をほぼ全域でキープできたのは、正直かなり大きい。
30km以降はストライドが落ちていくのが自分でも分かったけれど、そのぶん回転数でリズムをつなげたことで、4:30〜4:40/km台を大崩れせずに維持できた。
ピッチを抑えるより、守り切ったことが正解だったレース。
🎧 音楽との相性:
今回はメトロノームではなく、音楽で走った。
それでもピッチは崩れず、むしろ気持ちのスイッチを上げる方向に作用した。
35km以降のロッキーのテーマ、トンネルの声援。あの瞬間に自然に乗れたのは、練習で染み付けた“自動で刻めるリズム”があったからこそ。
「テクニックではなく、身体にリズムが染みついた走り」ができたことが、今回の最大の成長だと思う。
📝 備忘録:
ジェル補給は12km、22km、32kmの3回。
今回はエイドの給食は何も取らず、給水も5kmごとを目安にスルーする箇所あり。
混雑時は無理せず、携帯していたOS-1ゼリーで対応。
脚攣り対策としてのコムレケア等は未使用(「飲んでも飲まなくても攣るときは攣る」理論で割り切り!)。
そして、今回改めて感じたのは「声援に応えることの力」。
手を上げたり、笑顔で反応したりするたびに、自然と大きく息を吸い直していることに気づいた。
これがまるで肺の空気を入れ替えるリセットのようで、リズムを立て直すきっかけにもなった気がする。
気持ちが上向く瞬間は、身体も呼吸も少しだけ軽くなる。そんな“応援の効能”を改めて実感した。
レースを終えて
ゴールして数分、止まった脚にずしっと疲労が戻ってくる。だけど、心の中は静かに満たされていました。
派手なガッツポーズもなく、ただ「やっとここまで来たか」と少し笑ってしまうくらいの穏やかな達成感。
今回の3時間12分21秒という記録は、1年以上更新できなかった自己ベストを14分以上縮めるもの。
前回のベストは2024年2月のさいたまマラソンで出した3時間26分47秒。11月のつくばマラソンは3時間27分で更新できず…。
あのときの自分が限界だと思っていた。もうここまでだと、どこかで諦めかけていた部分もありました。
でも、のんき式に賭けた今シーズンは、気持ちも走り方もまるごと変わった。
焦らず、無理せず、でも“積み重ねる”ことを続けて、ここまでに走り込んだ距離は約1670km。
日々のジョグとポイント練習を淡々と積んできたことが、最後の5kmで自分を支えてくれた気がします。
20週間の“のんき式”トレーニングを通して、体のベースも、気持ちの持ち方も確実に変わりました。
以前なら焦って潰れていた場面でも、冷静に「落としていい範囲」でまとめられた。これは練習で培った経験そのものです。
雨予報をくつがえし、気温・風・湿度も味方してくれた水戸の街。
スタートからゴールまで、自分の走りを崩さずに42kmを描けたのは本当にうれしい。
結果だけでなく、レースの過程すべてが「サブ3.15をつかむためのプロセス」だったと実感しています。
この3時間12分21秒という数字は、これまでのどんな記録よりも“自分らしい”。
次はさらにその先を目指すけれど、まずはこの結果を素直に誇りたいと思います。
応援してくれた皆さん、練習に付き合ってくれた仲間、そして家族にも感謝。
これが、すずパパの2025年・水戸黄門漫遊マラソンの記録です。

今レースレポートも最後までお読みいただきありがとうございました!
1年以上ぶりに自己ベストを更新できたこの大会は、自分にとって忘れられない一本になりました。
読んでくださった皆さんにも、少しでも走るモチベーションになればうれしいです。
X(旧Twitter)では、日々のランやトレーニング、次の目標に向けた練習記録を発信しています。
よければぜひフォローして、すずパパの“のんき式チャレンジ”を一緒に見守ってください🏃♂️
👉 @suzu_camp
📘 関連リンク:
- ▶ 【週刊すずRUN Vol.49】最終調整週――静かなピーキング第20週
- ▶ 【週刊すずRUN Vol.50】レース後のリカバリー週(準備中)
- ▶ のんき式ランニングプランとは?――サブ3.15を目指すトレーニング理論
📸 このレースの舞台裏やデータ分析の詳しい内容は、Instagramにも投稿しています!
ハッシュタグ #水戸黄門漫遊マラソン2025 で検索してみてください。
それではまた次のレースでお会いしましょう!
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
🏁 今回のレースを支えたアイテムたち
サブ3.15達成を支えてくれた“相棒ギア”たちを紹介します。どれも実際に使って信頼できたアイテムです。
- 👟 Nike Zoom Fly 6(ナイキ ズームフライ6)
本番で着用した勝負シューズ。安定感のある推進力と柔らかい接地感が魅力。4:30/km前後での巡航がしやすく、まさにサブ3.15狙いの相棒。
- 🩳 2XU コンプレッションハーフタイツ
脚全体をしっかり支えてくれる安心のコンプレッション。中盤以降の脚攣り対策にも効果を感じた一枚。快適性とサポート力のバランスが◎。
- 🧦 Tabio レーシングラン・プロ 五本指ソックス
フルマラソン終盤でも擦れやマメなし。フィット感とグリップ力の両立が秀逸で、“最後まで走り切る足”を支えてくれた定番アイテム。

![[ナイキ] ズーム フライ 6 ZOOM FLY 6 ブライトクリムゾン/ライムブラスト/ミントフォーム/ケイブパープル FN8454-601 25.5cm](https://m.media-amazon.com/images/I/41Y0QXasDmL._SL160_.jpg)













![[ ツータイムズユー ] 2XU スポーツタイツ メンズ レギンス スパッツ ライトスピード コンプレッション ショーツ MA5331b ランニング ジム Black/Gold Reflective Perfomance Running Light Speed Compression Short [並行輸入品]](https://m.media-amazon.com/images/I/31k3Of8BFiL._SL160_.jpg)















![[タビオ] レーシングランプロ五本指ソックス 25.0~27.0cm 日本製 スポーツソックス ホワイト](https://m.media-amazon.com/images/I/31M9FBccWES._SL160_.jpg)








コメント