こんにちは!
ポータブル電源使い始めて1年!もはや電源無しのキャンプは考えられないすずパパ(Follow @suzu_camp)です!
防災だけではなく、キャンプのお供としても定番化してきたポータブル電源。
皆さんも既にお持ちでしょうか?
昨年、BLUETTI JAPAN様より提供いただいた、『BLUETTI(ブルーティ) EB70』。スマホ含む各種電化製品の充電や電気毛布などにも使っていました。
電源サイトを使わなくても電化製品を使える安心感はさすが!ただ、電気毛布を使うと、翌朝には空っぽになってしまうんですよね…。家族での冬キャンを考えると、もっと大容量のポータブル電源が欲しくなるのも事実…。
「まだファミキャン行くことあるの?」と言うツッコミは禁止!!
そんな時、再びBLUETTI JAPAN様より商品提供のお誘いを受けました。今回モニターとしてレビューさせていただくのは…
超大容量ポータブル電源
BLUETTI AC200P
モンスター級の容量を持つポータブル電源です!
- AC200Pの特徴は?
- AC200P(大型)とEB70(小型)の違いは?
- AC200Pのキャンプでの使用感は?
そんな疑問をお持ちの方のお役に立てればと思います。
良かったら、読んでいってくださいm(__)m
EB70のレビュー記事はこちら
ポータブル電源の選び方(再掲)
過去記事でも掲載した、ポータブル電源の選び方のポイントは下記の通り。
- バッテリー容量
- 定格出力
- 出力ポートの種類
- 安全性
- サポート
容量・出力共に大きければ、それだけ多くのデバイスに給電できますが、その分バッテリーも大きく重くなります。そのせいで持ち運びが負担になってしまっては、本末転倒です。
モバイルバッテリーと違い、コンセント出力(AC出力)もできるポータブル電源。自分の用途にあったポート数や種類のものを選びましょう。
安全性を考えると最低限PSEマークは欲しいところ。PSEマークは電気用品安全法に基づく適合性検査に合格した証明です。ちょっと怪しいメーカーのものにはないこともあるので注意。また電池の種類によっても安全性や寿命に違いがあるので、購入時にはチェックしておいきましょう。
安価なポータブル電源もありますが、日本語で問い合わせ可能なサポート体制が整っている会社の製品にしましょう。
以上、ざっと説明しましたが、それらを踏まえた上で本題へいきましょう!
BLUETTI AC200P 特徴
では、BLUETTI AC200Pの特徴をチェックしていきましょう!
- 圧倒的な大容量2000Wh/高出力2000W
- 最大17台デバイスを同時給電可能
- デュアル高速充電でフル充電約2.5時間
- 安全性が高いリン酸電池を使用
圧倒的な大容量2000Wh/高出力2000W
まずは容量と出力から!
- 容量:2,000Wh
- 定格出力:2,000W
- 瞬間最大出力:4,800W
私が所有しているEB70と比べてみましょう!
- 容量:716Wh
- 定格出力:800W
BLUETTI EB70の容量は716Whなので、容量は約2.8倍です。ちなみにAC200Pの重量は27.5kgでEB70の重量は9.7kgなので、重量も約2.8倍です。
容量増は嬉しいけど、重量も同じ比率で増!
どっちを選ぶか迷いますよね。そこは後ほどまとめます。
使える容量が多いのはわかったけど、サイズも大きいわね。
ポータブル電源が安定して出力できる電力量のこと
ポータブル電源に接続した電化製品の「消費電力」の合計が、ポータブル電源の定格出力を超えると出力がストップしてしまいます。
参考として、オーブンレンジは1000~1400W。ドライヤーは1200W前後です。
このふたつは同時には使えないということですね。
ポータブル電源が瞬間的に出力できる電力の量のこと
電化製品の中には起動時に大量の電力を必要とするものもあります。そのような起動時の高出力に対応するための出力です。継続的にその出力を出せるわけではありません。
BLUETTI AC200Pの定格出力は2,000Wですが、瞬間最大出力は4,800Wのためほとんどの家電を動作させることができます。キャンプはもちろん、災害時にも役立つ大容量だと思います。使える家電と使用時間の目安は…
スマホやライトでは使い切れないほどのバッテリー容量!有効活用の幅が広がります!
最大17台デバイスを同時給電可能
同時接続できるデバイス数は驚愕の17台!
リストアップしてみると…
- AC出力x6:2000W
- USB出力x4:total15W
- Type-Cx1:60W
- DC出力(シガー)x1:120W
- DC出力(RV)x1:330W
- DC出力(5521)x2:40W
- ワイヤレス充電x2:5~15W
*ポートごとに出力は決まっているのでご注意ください
自分が今まで使ったことのない、馴染みのない出力ポートもありますね↓
- RV出力
- 5521出力(外径5.5mm 内径2.1mm)
5521出力はACアダプターを使っている製品をアダプター無しで使用することができたり、変換ケーブルを利用しUSB機器を繋いだりすることもできる様です。
ここら辺の出力ポートを活用することで、ポータブル電源をより有効活用できそうですね。
デュアル高速充電でフル充電約2.5時間
充電時間の目安は付属のACアダプターで約5時間とのこと。ソーラーパネルとの同時充電では約2.5時間!高速です!
ただし、AC200PのPV充電開路電圧は35~150Vとなっています。BLUETTIのソーラーパネルSP200の開路電圧は24Vのため、1枚では充電不可となっています。2枚あれば48Vとなり充電可能です。
SP200を1枚だけ持っている私。
試してみましたが、ソーラー充電はできませんでした。残念。有効活用するためにもう一枚ゲット…しちゃおうかな…
じー(´◉ω◉` )
安全性が高いリン酸電池を使用
AC200Pに搭載されているバッテリーは、リチウムイオン電池の中でも特に安全性の高いリン酸鉄リチウムバッテリー!
各種保護機能を搭載し、充放電サイクル回数も約3500回以上!長期に渡って安心して使えると思います。保証期間も購入日から24カ月と長めの期間となっています。
BLUETTI AC200P レビュー
ここでは、開封したAC200Pをみながら、仕様のチェックをしていきたいと思います。
AC200P 外観チェック!
製品が届いたとき、箱の大きさには驚きました!2階まで持ってくるのがキツかった…
では、付属品をチェックしていきましょう!
付属しているのは充電関係のケーブル類。下記4点+収納袋となっています。基本的な充電に関しては追加購入不要なのが嬉しいですね。
- ACアダプター
- MC4ソーラー充電ケーブル(MC4 to XT90)
- カーチャージケーブル(car to XT90)
- XT90 変換アダプター
- ケーブル収納袋
AC200P 充電してみた!
購入後はまずは充電で!AC200Pに充電するためのポートは本体左側面に集まっています。ちなみに開封後の充電残量は100%となっていました(すべての製品で同じとは限りません)。
左側はDC入力となっていて、ソーラーパネルやカーチャージからの充電用となっています。右側はAC入力となっていて、ACアダプターからの充電用となっています。
ソーラーパネル、カーチャージ、ACアダプターの他に発電機や鉛蓄電池からの充電も可能だそうです。
充電用のケーブル類が付属しているがいい!
ただし、ソーラーパネル充電の開路電圧は35~150Vとなっています。BLUETTI SP200だと2枚必要となります。
現在SP200は1枚持っていますが、どこかのタイミングで2枚目をゲットしソーラー充電環境を整えたいと思っています!
残容量を90%まで減らしてから、ACアダプターによる充電を試してみました。
入力電圧は約55V、入力パワーは400W前後となりました。1時間で400Wの充電が可能となっているようです。計算上、2000Wの充電時間は5時間となります。
今回は30分で100%に戻りました。30分で10%、200Wの充電を行ったことになります。仕様どおりに充電できたようです。
ソーラーパネルからの充電は、今回試せませんでした。
AC200P 使ってみた!
充電が終わったので、実際に使ってみましょう!
本体のスイッチを押下すると液晶が点灯します。
EB70のボタンによる操作と比べるとわかりやすくていいですね。
起動後は初期設定。日時の入力と出力周波数の設定が必要です。私は東日本住みなので50Hzにしました。西日本住みの方は60Hzにする必要があります。
無操作4時間で電源が切れる省エネモードは初期値ONとなっていました。
そして、AC200Pのウリでもある豊富な出力ポートについて!
全ての入出力ポートにカバーが付いているのはポイント高いです!
ホコリやちょっとした水滴の侵入防止になりますね!
定番のACコンセントが6つも付いています。合計2000Wまで!
ドライヤー(1200W前後)も使えます!しかも瞬間最大出力は4800Wなので、起動時の電力が高い家電も使用可能です。
ホットプレートも使用可能です。ただし、1300Wオーバーの消費電力なので1時間30分くらいしか使えません。キャンプでの食事には十分かな?他の使用予定家電との兼ね合いもありますが…
そして、ACコンセントの左側がUSB用の出力ポート。
PD60WがUSB TypeCの急速充電ポートです。最近はスマホやノートPCでも利用頻度が増えてきていますね。そして、通常のUSBタイプが4ポートも付いています。スマホ充電でケンカしなくても済みそうです。
シガー出力は車用アイテムをお持ちの方なら活用できそうですね。他のポートについてはあまり馴染みがありませんが、ネットを検索すると活用している方もいる模様。
私も使いこなしていきたいなぁ…
ワイヤレス充電が2口ありますが、私のiPhoneはうまく充電されませんでした。ケース付きではだめだったので、ケースを外してみましたがやはりうまくいきません。カメラの出っ張りのせいで、浮いてしまうのかも…
BLUETTI AC200P持ってキャンプに行こう!
家での開封と動作チェックが終わったので、実際にキャンプに持っていってみました!
おっ!さっそく何かを充電している模様!
この大きな電源持って、充電するのはiPhoneとApple Watchだけ?
そ、そんなワケないじゃないか汗
バッテリーが弱まっているちょっと古いノートPCも安心して使えます!この記事もキャンプ場で書いています!
私はキャンプ場に来てまで仕事する気はありませんが、そんな人にもおすすめ!
日中は暖かかったけど、夜になると涼しくなってきました。
暗くなる前にAC200Pはテント内に避難。
夜は電気敷毛布を使用。消費電力は60W。
消費電力が80Wだとすると、2000/80=25時間使用可能な計算です。1枚なら余裕、2枚でも1~2泊は持ちそうですね。
まだそんなに寒くはないけど、試しに使ってみました!
ドライヤーも試しに使ってみましたが、幕外に音が漏れるので止めました。日中であったり、周囲のサイトが賑やかであったり、迷惑が掛からない様であれば使うことも可能でしょう。
過去、電源サイトを使ったときには、ドライヤーやホットプレートを使用したこともありました。ホットプレートを使ったもんじゃ焼きやお好み焼きも楽しかったですね。
わざわざ電源サイトを利用しなくても、普段使いの家電が使える。これはAC200Pの大きなメリットであると感じました。
BLUETTI AC200Pの良いところとイマイチなところ
良いところ
安全性の高いリン酸鉄リチウムバッテリーを使ったAC200Pの信頼性は高いです。2年の長期保証も安心!
2000Whの大容量は非常時にもキャンプ時も安心!いざと言う時のために保管中もバッテリー残量に注意しておきたいですね!ドライヤーやホットプレート等の1000W超えの家電も使えるのが便利です!
大量の出力ポート数も安心感に一役買っています。RV出力や5521出力なども使っていきたいところ。
エコモードは出力50W以下が4時間続くと電源がOFFになる機能です。電源をオフにするのを忘れてしまっと気に役立つ機能です。注意点としては50W以下のライトや扇風機など、使い続けたいアイテムもOFFになってしまいます。使い分けが必要な機能です。
イマイチなところ
提供していただいた製品にダメ出しするのもなんですが、気になる点も挙げておきます。
屋外の明るいところでのモニター視認性はイマイチ。そして夜間は明るすぎです。モニターON-OFFや輝度調節機能があれば便利そう。夜間は睡眠の邪魔にならない向きに配置するなどの工夫が必要です。
電源ボタンを押してケーブルを挿すだけでは出力が始まりません。モニタートップ画面下部のAC、DCのOFFを押して、出力をONにする必要があります。
EB70は電源ONのあとはケーブル挿すだけで出力が始まります。
ソーラー充電へのハードルが高いのもちょっと残念です。PV充電開路電圧(Voc)は35~150Vで、お手頃な120~200Wクラス(20~24V)のパネルでは充電ができません。BLUETTIだとPV350クラスのパネルが必要となります。
ACアダプターの騒音もかなり大き目。夜間の寝室などでの充電はちょっとキツいと思います。その分、充電速度は速いのでトレードオフと言ったところでしょう。
重量は27.5kgとかなりの重さ!階段の上り下りや車への積み込みなど、結構負担になります。小型のEB70は9.7kgなので片手でも楽に運べます。
そして、最後に価格問題。定価は219,880円と簡単に手を出せる値段ではありません。BLUETTIのポータブル電源は公式サイト、amazon、楽天などで買うことができます。結構な頻度で割引きセールを行っているので、購入時には各販売先をよくチェックした方がよいと思います。この記事の執筆時(’22.10.2)は169,880円で販売していました。
まとめ
というわけで、BLUETTIの超大容量ポータブル電源『AC200P』のレビューをしてきました!
ポータブル電源の購入は非常に悩みますよね。容量・重量・価格はほぼ比例の関係で、自分の使用環境、必要な要素をよく考える必要があります。
今回、私が挙げた「良いところ」「イマイチなところ」も人によっては、逆転することもあるでしょう。
今回の記事が、大型ポータブル電源の購入を検討している方の参考になれば幸いです。
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